映画「いのちの停車場」公式サイト

5月21日公開

キャスト

吉永小百合/白石咲和子役

コメント

長年、医師を演じてみたいと思っていたので、今回素晴らしい原作に出会い、咲和子を演じられたことを大変嬉しく思っています。
コロナ禍での撮影は想像した以上に厳しいものでしたが、「生きて行くことの大切さ」を噛みしめながら映画づくりに参加しました。
“いのちの停車場”とは、最期の時を迎えた人々が安らぎの時を持ち、家族や親しい人に別れを告げて旅立っていく場所、という意味だと捉え撮影に臨みました。そこに寄り添う医師役は大変難しい役でしたが、観た方が命について考え、前向きに生きることにつながる作品になればと思います。

キャラクター

「まほろば診療所」の在宅医。
長年、救命救急医として活躍していたが、ある事件から退職し在宅医に。最初は戸惑うものの、次第に患者だけではなくその家族と向き合い、寄り添っていく。

プロフィール

59年『朝を呼ぶ口笛』で映画初出演。以来、『キューポラのある街』(62)、『愛と死をみつめて』(64)、『動乱』(80)、『細雪』(83)、『華の乱』(88)、『北の零年』(05)、『母べえ』(08)、『北のカナリアたち』(12)など数多くの映画作品に出演し、数々の主演女優賞を受賞。自らプロデュースした『ふしぎな岬の物語』(14)ではモントリオール世界映画祭で審査員特別賞グランプリ&エキュメニカル審査員賞をW受賞。近作に『最高の人生の見つけ方』(19)がある。

松坂桃李/野呂聖二役

コメント

劇中のセリフにある“命のしまい方”という言葉が印象に残っています。人それぞれの命のしまい方があって、それぞれが、美しく、儚く、誰一人として尊いもの。今回それを強く実感しました。念願だった吉永さん、広瀬さんとの初共演、西田さんとの再会、成島監督とディスカッションを重ねながらの役作り。いろんな出会いと再会が詰まった、濃密な時間を過ごし、僕の中ではかけがえのない作品になりました。この作品のキャスト、スタッフだからこそ滲み出る、温もりを感じて頂ければと思っています。

キャラクター

「まほろば診療所」の運転手で医大卒業生。尊敬する咲和子を追って金沢に来る。まほろばでの経験を通じて成長し、目標を持つようになる。

プロフィール

「侍戦隊シンケンジャー」(09/EX)で俳優デビュー。以降、映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍。『彼女がその名を知らない鳥たち』(17)『不能犯』『娼年』『孤狼の血』(18)で演技の幅を広げ、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞など多数受賞。19年の日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた『新聞記者』でも主演を務め、最優秀主演男優賞を受賞した。待機作に21年公開予定『孤狼の血 LEVEL2』(8月20日)、『空白』がある。

広瀬すず/星野麻世役

コメント

大先輩方との撮影は、居心地がよく、体験したことがないような不思議な時間でした。吉永さん、西田さんからのアイデアでこんなにも変わるのか、と思うような経験があったり、一日一日が濃厚で新鮮でした。
看護師として、患者とどう向き合うべきか悩みましたが、監督からのアドバイスもあり、重くなり過ぎないよう常にフラットな気持ちでいるように意識しました。今回、役を通して、人のために働くということが実感できましたし、人とのつながり、家族の大切さを改めて感じることができました。

キャラクター

「まほろば診療所」の訪問看護師。院長の仙川と二人三脚で在宅医療に携わり、最初は咲和子のやり方に困惑する。

プロフィール

12年「seventeen」の専属モデルとして芸能界デビュー。「幽かな彼女」(13/KTV)で女優としての活動を開始。15年の『海街diary』で数多くの新人賞を総なめにし、翌年『ちはやふる』で映画単独初主演を務める。19年には100作目となるNHK連続テレビ小説「なつぞら」でヒロインを務める。近作に『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18)『ラストレター』『一度死んでみた』(20)がある。

西田敏行/仙川徹役

コメント

久しぶりに憧れの吉永小百合さんを座長としていただいて、撮影中は胸弾む、心弾む日々でした。桃李くん、すずちゃんとも過去に共演したことがありましたが、ふたりとも成長ぶりは底知れず、明るく楽しい現場でした。
台本を読んで、難しいテーマに挑むのだな、と僕の中ではいろいろ考えました。自分の死生観とかいろんなものを見直して見て、自分と仙川の死生観に当てはめていくという作業をしました。この作品の持つテーマと哲学を皆さんに投げ掛け、生きる事、死ぬ事への思いを巡らせて頂けたら、幸甚です。

キャラクター

「まほろば診療所」の三代目院長。咲和子に在宅医療として求められるのは必ずしも医療行為だけではないということを優しく導いていく。

プロフィール

70年劇団青年座入団。舞台「写楽考」(72)で注目され、ドラマ「池中玄太80キロ」(NTV)「淋しいのはお前だけじゃない」(82/TBS)で好評を博す。映画『釣りバカ日誌』シリーズは22年間に渡り愛された。『学校』(93)『ゲロッパ』(03)『敦煌』(88)など多作品で日本アカデミー賞を受賞。近作に『ナミヤ雑貨店の奇跡』(17)『任侠学園』(19)がある。

みなみらんぼう/柳瀬尚也役

キャラクター

世界中を旅し、金沢に辿り着いた吟遊詩人。
「BAR STATION」のマスター。日々様々な患者と向き合うまほろばのスタッフに打ち合わせや休息の場を提供している。

プロフィール

プロフィール

ラジオ台本作家を経て71年「酔いどれ女の流れ唄」で作詞・作曲家としてデビューし、73年に「ウイスキーの小瓶」で歌手デビュー。76年に「NHKみんなのうた」で発表した「山口さんちのツトム君」はミリオンセラーを記録。シンガーソングライターとしてコンサート活動の他、テレビのリポーター、ラジオパーソナリティー、執筆活動と多方面に亘り活動を続けている。77年『-北村透谷- わが冬の歌』での演技経験を持つ。

小池栄子/寺田智恵子役

キャラクター

末期の肺癌を患う芸者。
最後まで自分らしく生きることを主張し、咲和子からの指導に反発する。

プロフィール

プロフィール

98年ドラマデビュー。テレビや映画、舞台などで幅広く活躍。主演映画『接吻』(08)で毎日映画コンクール女優主演賞等を受賞、成島監督作品の『八日目の蟬』(11)でキネマ旬報ベスト・テン助演女優賞等数多くの賞を受賞した。近作に『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18)『記憶にございません!』(19)『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』(20)がある。

泉谷しげる/並木徳三郎役

キャラクター

在宅治療を強く望む胃瘻患者の夫。
妻を愛しているが、老老介護に疲弊しており、治療をしようとする咲和子らに非協力的である。

プロフィール

プロフィール

71年エレックレコードより「泉谷しげる登場」で歌手デビュー。79年「戦後最大の誘拐・吉展ちゃん事件」(EX)で、俳優としても一躍脚光を浴びる。以降、「金曜日の妻たちへ」(83-84/TBS)「Dr コトー診療所」(03-06/CX)「三匹のおっさん」(14-18/TX)シリーズなど、数々のヒット作品に出演。近作に「後妻業」(19/KTV)「病室で念仏を唱えないでください」(20/TBS)がある。

松金よね子/並木シズ役

キャラクター

脳出血で入院後、自宅で治療をする胃瘻患者。
寝たきりで夫の介護を必要としている。

プロフィール

プロフィール

81年舞台「地下は天国」の演技が評価され、第16回紀伊国屋演劇賞個人賞を受賞する。ドラマ「暴れん坊将軍」シリーズ(98/ EX)、「港町人情ナース」シリーズ(06/ TX)、などにレギュラー起用される。近作に『トイストーリー4』(19)『あの日のオルガン』(19)、「ディア・ペイシェント(20/NHK)」がある。

石田ゆり子/中川朋子役

キャラクター

プロの女流囲碁棋士。
癌を患い5年前に手術をしたが、転移が見つかり再発。幼馴染の咲和子を頼ってまほろばに来る。

プロフィール

プロフィール

「海の群星」(88/NHK)でデビュー。森田芳光監督『悲しい色やねん』(88)で映画初出演。『北の零年』(05)で日本アカデミー賞優秀助演女優賞。また、『平成たぬき合戦ぽんぽこ』(94)『もののけ姫』(97)『コクリコ坂』(11)など、スタジオジブリ作品では声優としての評価も高い。近作に『望み』(20)『サイレント・トーキョー』(20)がある。

柳葉敏郎/宮嶋一義役

キャラクター

末期の膵臓癌を患う元高級官僚。
最期の時間を平穏に過ごしたいと咲和子らに望んでいるが、長年会えていない息子のことを気がかりに思っている。

プロフィール

プロフィール

84年劇男一世風靡"セピア"のメンバーとして路上パフォーマンスを繰り広げ話題を呼んだ。その後、86年『南へ走れ、海の道を!』でスクリーンデビューを果たす。「踊る大捜査線シリーズ」(CX)が当たり役となり、劇場版へ出演した際には日本アカデミー賞助演男優賞を受賞。近作は「ケイジとケンジ~所轄と地検の24時~」(20/EX)『泣く子はいねぇが』(20)ほか。

森口瑤子/宮嶋友里恵役

キャラクター

宮嶋一義の妻。
末期の膵臓癌である夫を献身的に支えている。高校卒業後に家出をした息子を夫に会わせたいと思っている。

プロフィール

プロフィール

83年「男はつらいよ・口笛を吹く寅次郎」でデビュー。映画『UN LOVED』(01)で主役を演じ、第54回カンヌ国際映画祭出品・エキュメニック賞・レイル・ドール賞を受賞。『八日目の蟬』(11)、『鍵泥棒のメソッド』(12)、ドラマ「相棒season19」(20/EX)など話題作に多数出演。

南野陽子/若林祐子役

キャラクター

8歳で小児癌を患う子供の母親。幼い娘に迫る死を受け入れられず、新薬を使った治療を求める。

プロフィール

プロフィール

85年、18歳の誕生日に「恥ずかしすぎて」をリリースし歌手デビュー。「時をかける少女」「スケバン刑事Ⅱ 少女鉄仮面伝説」(85/CX)に主演し、一躍トップアイドルの座を獲得。
『寒椿』『私を抱いてそしてキスして』(92)で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。芝居での舞台出演も多くマルチに活動中。

佐々木みゆ/若林萌役

キャラクター

小児癌の少女で、海に行くことに憧れている。
野呂に懐いている。

プロフィール

プロフィール

第71回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した、是枝裕和監督映画『万引き家族』(18)にメインキャストとして出演し、天才子役として注目を集める。その後、AMAZON「買い物の数だけ、ストーリーがある。」や、ミサワホーム「南極×ミサワホーム」のCMに起用される。近作では、ドラマ「MIU404」(20/TBS)にも出演。

田中泯/白石達郎役

キャラクター

咲和子の父親。
妻に先立たれており、咲和子が帰ってきたことを喜ぶ。しかし、骨折をきっかけにドミノ式に病に冒されることとなる。

プロフィール

プロフィール

74年独自の活動を開始。「ハイパーダンス」と称した新たなスタイルを発展。78年ルーブル美術館において海外デビュー。80年代、旧共産圏で前衛パフォーマンスを多数決行。国際的に高い評価を獲得。著『僕はずっと裸だった』、共著『意身伝心』、『写真集「光合成」MIN by KEIICHI TAHARA』。02年『たそがれ清兵衛』で映画初出演。待機作に21年公開の『峠 最後のサムライ』『HOKUSAI』(5月)がある。